関西の電力事情と橋本知事の節電対策のお話。

先日、関西電力から節電15%してくれと要請がありました。
そんで「明日7月1日から9月22日の平日9時から20時までの間、関電すべてのお客を対象に15%の節電」をしろと。

関電の原子力発電所ゎ福井県にあります。現在、福井県の原発の内、数基が止まっています。
故障して止まっています。
「止まっている分、電力不足で大規模停電するかもしれないから、節電してね!」って要請です。

はてさて、
この要請に対して「何かオカシイでしょ?」っと声を上げたのが橋本知事です。

橋本知事の疑問
1:本当に電力が足りないの?
2:足りないのなら何%足りないの?
3:一律15%は何故?
などなどです。

1:本当に電力が足りないの?
足りてるか、足りていないかゎ数値データがあれば分かるコトなので、橋本知事ゎ関電にデータもらいました。
(このデータもなかなか出してもらえなかったらしいです。)

昨年2010年の夏ゎ「30年に1度の異常気象」と言われ、猛暑日が続き消費電力も多かったです。
その昨年の消費電力を参考に、現在の供給電力を当てはめると確かに足りていません。

2:足りないのなら何%足りないの?
でゎ何時、どんなけ足りていないのか?これが重要。

実ゎ『1年スパンで考えると、90%以上の日数は、電力は十分に足りています。』

電力が足りない日ゎ夏の15日間、少しの量だけです。
関電が原発以外で、電力供給対策を上手ぃコトやり繰りすると、
15日→8日間になるそうです。
「30年に1度の異常気象」だった昨年でも、たったの8日間だけです。
しかも、気象台が近畿地方の夏の3ヶ月予測を発表しましたが、猛暑日の日数予想ゎ昨年の半分でした。

3:一律15%は何故?
病院だったり、交通機関だったり、全部ひっくるめて、優先順位無しで一律15%までの節電をする必要があるのか?

橋本知事が関電社長と直接話をしましたが、「一律15%」ゎやっぱり納得出来なかったそうです。

と言うのも、そこまでの大規模な節電をしないといけなぃ程、電力が足りないわけぢゃありません。

<橋本知事の対策>
ここからが本番。現状で電力が足りないコトゎ分かりました。
でゎ対策ゎどうするのか?

橋本知事の節電対策ゎとても簡単です。

<この夏の対策。短期的な対策>
知事:『関西はこの夏、原発がほとんど止まる。この夏を乗り切れば原発の再稼働の理由がなくなる。その対処法は、いざと言うときに(家庭とオフィスの)エアコンを切る。』

知事:『ピーク時、家庭用、オフィス用の消費電力は3分の2。産業は3分の1。産業は節電の必要なし。特に家庭用では53%がエアコン。危機状況のとき、エアコンOFFが最大の効果を発揮します。』

知事:『これまでのデータから緊急事態はある程度予測がつく。そして本当に危ない赤信号のときに関西で一斉にエアコンを切るメッセージ。』

と。
夏の猛暑日の数日、本当にヤバい時だけ「家庭とオフィスのエアコン」を切るだけ。ずっとOFFにする必要なし。
それで、この夏ゎ乗りきれるよ!って対策なのです。

<中期的な対策>
夏のピーク時だけに電力が足りないって分かっているのだから、ピークカット対策をすれば良い。
ここで「太陽光発電」を利用します。
太陽光発電ゎ曇りだったり、太陽光が弱い冬だと発電量が少なく、安定供給ゎ難しいもんです。
だけど、カンカン照りの夏の日のピークカットにゎ一番活躍するモノです。

各家庭に太陽光発電を取り付け自家発電すると、夏のピークカットの節電効果抜群です。

<長期的な対策>
知事:『原発がなければ日本の電力が賄えないというのは真っ赤な嘘。猛暑の数日間以外、日本の電力はあり余っている。電力が余っている状況下で、火力発電から原子力発電に変えていくのかどうか。こういう論点で議論しなければならない。』

各施設の省エネ対策。新エネルギー開発。などなど。




関西の電力事情ゎこんな感じです。
今回ゎ「電力の面」だけで見た原発の話だったんですが、原発ゎ電力面以外にもいろんな絡みがあります。
そこら辺も考えて行かないといけません。難しい話です。

電力だけなら、原発なんかなくても日本の電力は十分に足りている。
エアコン切るだけで、原発リスクが減るんだったら暑い思いする価値ゎありますよね。

で、冒頭に書いたけど、福井の原発。
・・・故障と言ぅのか、事故と言ぅのか??∑( ̄Д ̄;;
原子力事故ゎ当たり前に起きるモンだと、誰もが納得です。

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